自分に嘘をついた。『Lemon』
昨日はブログを街のカフェにて書き込み
更新した。
その後、自転車を走らせ家路に……
家路への途中、
自然に涙かあふれ
泣きながら自転車を漕いでいた。
彼に会いたい気持ちをブログで書いて
自分の気持ちに蓋をしようと思ったのに
逆効果だった。
その反動で彼への会いたさが
おさえられなくなっていた。
俺の心臓が高鳴り、鼓動が速くなり
はち切れそうになり、苦しくなる。
彼に会いたくてたまらない。
会いたくて
会いたくて……
心がはち切れそうになって
叫びたくなる。
涙が次から継ぎと溢れて
それを止める事がどうしても出来なかった。
オヤジの涙ほど汚いものはないだろう。
けど俺は泣いてしまった。
拭っても拭っても
涙を止める事が出来なかった。
きっと男でも
若い子なら泣き姿は画になるんだろうな。
誰でもよかった
誰でもよかったから
胸をかしてもらいたかった…
思いっきり声を出して
泣きたかった…。
誰でも良いから、
頭をポンポンと叩き『ﾖｼﾖｼ泣いて良いんだよ』と言って欲しかった。
そんな事できる友は
俺には居ない…
ましてやそんな場所さえ何処にもない…
声を出して泣くことさえ許されないような、
そんな条約の中、
俺は毎日、生きてる気がする…。
また自分の気持ちに嘘をつかなくてはならない。
ただ、みんなが付けてくれたスターが
次々に付いていくにつれて
俺に泣いても良いんだよと
言ってくれてるみたいで
あたたかくて、嬉しかった。
昨日はもう一つ自分に嘘をついた。
昨日、彼に会おうと思えたら会えた。
ボランティアの集まりで
彼のグループは上の階
俺のグループは下の階で集まりがあった。
90%の確立で彼と出会す可能性があることは
分かっていた。
なのに、彼と出会すのが怖く
俺はボランティアの集まりをサボった。
彼が俺と会っても約束を思い出さなかったら
と考えたら
怖かったから……
それと
彼は二人で居るときは俺を『チャン』付けで
呼んでくれるが
公の知人の居る場では『サン』付けになる
その『よそよそしさ』が俺にはたまらなく辛いんだ。
彼はサッカー部出身だから
年功序列に敏感でついつい公の場だと『サン』になるんだと言ってくれたけど
きっとそれは、彼なりの
『優しい嘘』なんだろうな…
と在らぬ事を考えてしまう自分…
だから俺は昨日も君に会える可能性があっても集いの場には行かなかった。
彼に会いたい気持ちに嘘をついた。
ただ、ひたすら俺は君からの連絡を今日も明日も待つ。
桜が散るまでには君に会えれば良いな……。
今日もこの歌を聞きながら
ひとり涙を流す……。
君に会える僅かな期待を胸に。
もう、君を忘れるなんて嘘は
自分にはつきたくないと思いながら…
『Lemon』
夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなたのことを夢にみる
忘れた物を取りに帰るように
古びた思い出の埃を払う
戻らない幸せがあることを
最後にあなたが教えてくれた
言えずに隠してた昏い過去も
あなたがいなきゃ永遠に昏いまま
きっともうこれ以上 傷つくことなど
ありはしないとわかっている
あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
今でもあなたはわたしの光
暗闇であなたの背をなぞった
その輪郭を鮮明に覚えている
受け止めきれないものと出会うたび
溢れてやまないのは涙だけ
何をしていたの 何を見ていたの
わたしの知らない横顔で
どこかであなたが今 わたしと同じ様な
涙にくれ 淋しさの中にいるなら
わたしのことなどどうか 忘れてください
そんなことを心から願うほどに
今でもあなたはわたしの光
自分が思うより
恋をしていたあなたに
あれから思うように
息ができない
あんなに側にいたのに
まるで嘘みたい
とても忘れられない
それだけが確か
あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光
今日の蒼空は季節外れの大型台風が接近中の淀んだ暗い空です。
