今日の空は蒼空

今の自分の心とゲイである葛藤と活動

これが俺の生きてきた道 part4

久しぶりに

俺の歴史を書かせてもらいます。

 

前回の番外編を入れて
part3まで書かせてもらいました。

 

 

part3では
信頼していた
ボランティアリーダーの
Sさんを失い

 

それから数ヵ月後
母を卵巣癌で亡くしたところまでお話しさせて頂きました。

 

 

当時の俺は、
絶望の縁をさまよう日々の中

 

Sさんが夜逃げし残された家に

Sさんが居ない事は解っているのに

毎夜、毎夜、眠れなく気がつくと夢遊病のようにSさんの家の前でしばらく佇んでいました。


偶然でもSさんに逢えるのではないかと些細な期待をもちながら……

 

 

でも、やはり会うことは叶わずSさんとは

22年間、今だ会えず連絡もとれていません。

 

 

 

その後、俺が20歳の時、

母が享年49歳の若さで亡くなり
俺は暫く人と接点を切りました。

 

 

 

虐待した母でしたが

俺は母が嫌いではなかった。

むしろこんな俺を愛してくれるのは家族だけと思ってたから……。

 

 

 

 

 

なので母が他界し

俺は生きていく目的を全て失いました。

 

 

 

 

 

幼少期の極貧 

親の虐待
学校や団地内でのイジメ   

男女からの性的暴行 (レイプ)

慕う人を失い、

母の死

 

 

 

 

俺にはもう生きる理由が

その当時見付からなかった。

 

 

 

 

 

何故!!

俺はそこまでして

生きていかなくては行けないのか!!

 

 

何故!!

俺のことを誰も俺を愛してくれない

この世に俺は生を受け存在しているのか!!

 

 

 

何故!!

俺にだけ生存を許される居場所がないのか!!

 

 

 

 

 

 

毎日、息をすることさえも辛く、

自分の生存価値に苦しみ
どんどんと自分が嫌いになった。

 

 

 

 

 

 

しまいには、

この世の中で一番嫌いな存在が

自分になっていた。

 

 

 

どんな大悪党よりどんな犯罪者より

俺は俺が嫌いで、汚らわしく感じた

 


鏡に写る自分が恥で情けなく鏡の前にさえ立てなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

俺は生きていたくなかった。

 

 

 

 

 


死にたかった。

 

 

 

 

息をしているのも苦しかった。

 

 

 

 

 

 

ただ情けないことに
自ら命を断つことが怖く出来ないから
俺は生きながら死んでいた。

 

 

 

 

 

 

それ以来、俺は生きながら死んだ。

だから今後は自分の為に

生きていこうと思うことを止めた

 

 

 

 

これからは、

去っていったSさんの教えてくれたように、

人の為に生きていこう。

この命は人の為に使おうと思った。

 

 

 

 

 

 

 

だが……

そう思ったとたん

 

 

 

 

 

 

 

俺は本当に

息をしているだけの物と化した。

 

 

 

 

 

 

そんな日々の中、
運命といえる奇跡の出会いが訪れました。

 

 

 

 

 

いつも外に出たがらないのにその日は何故か

俺はプラプラと地元の縁日を何かに導かれるように歩いていた

 

 

 

そしたら出店の前に人だかりが出来ていた。

 

 いつもは俺は人混みが苦手だから避けるのに
その時だけは、何故か、そこの人混みに入っていった。

 

 

 

 

そこには、
今だと規制がうるさいから無いと思うけど
生まれて20日もしないだろう猫の赤ちゃんや

犬の赤ちゃんが粗末なビニール紐に繋がれ売られていた。

 

 

 

 

周りの人は
『きゃ~可愛い~』
『ちっちゃい~』と言って
その子猫、仔犬達を触り見ていた。

 

 

 

 

 

俺もその子等に心を奪われていたが
団地住まいな為、ペットを飼うことはNGだから
愛着がつく前に離れようとした時

 

 

 


一匹の仔犬が誰にも相手にされず

一人後ろを向いて座っていた。

 

 

 

 

何故だか俺はその仔犬が気になり

仔犬に話かけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺『お前、どうして一人で後ろ向いてるんだ?こっち向いてみな』

 

くるりと前に向かせた
その仔犬は男の子で柴犬の赤ちゃんだった。

 

(柴といっても柴のつよいMix犬だか、登録が柴犬で通ったので柴犬としてます。)

 

 

でもその仔犬は少し目が擬視というか
少しだけ右目の焦点が合っていない感じだった。

 

 

 
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 俺『お前も、誰にも愛されず、ひとりふてくされてたのか?』

 

 

何故だか、俺はその仔犬に魅了され離れられなくなっていた。

 

 

あきらかに
仔犬の手は大きく豆柴では無い!

この仔犬はデカっくなる!

 

絶対に団地で飼うと問題になるのは解っていた。

 

 

 

以前、一度だけ同じように
縁日でワンコを買ったことがある。

 

 

 

父が俺が子供の時、

ファミコンはダメだが
犬ならと酔った勢いで買ってきたが、

大きくなりすぎて
団地で問題になり3年で田舎の青森に引き取ってもらった。

 

 

 

 

 

 

その前例があるにも関わらず、

俺はその仔犬を1万円で購入し

家に連れて帰ってしまった。

 

 

 

 

姉達には、縁日で購入したことは秘密にし

帰宅途中、線路脇をひとりフラフラ歩いていて、首輪もしてなかったし赤ちゃんだから

連れて帰ってきたと嘘を言い説得し、

 

 


我が家で、その仔犬を飼うことにした。

 

 

 

その子は連れ帰ってから4日間、下痢が止まらなかった。

 

慌てて病院に連れていき診てもらった。

 

先生いわく
『とりあえず、この注射が効かなければ、助からないかと思います』と言われたが

 


注射が効いたみたいで
逆に4日間の下痢のお陰で

お腹の中の虫も外に出たらしく
その子は一命をとりとめた。

 

 

 

 


その子は以前に飼っていた犬の名を受け継ぎ『武蔵二世』と名づけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ムサシは日々
母が居なくなって色を無くしていた我が家と俺の心に新しい色をつけてくれてた。

 

 

 

 

 

 

 

ムサシは我が家の家族になり
俺の息子になった。

 

 

 

 

 

 

そして、
生きる事を止めていた俺は
いつしかムサシの為に生きようと思って

日々を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

そんなある日
ボランティア青年団の集まりがあると

久々に連絡を受け

久しぶりに俺はそこに参加してみようと思い

集った。

 

 

 

 

 

 そこには30名以上の若い青年達が集っていた。

 

 

 

 

俺はやはり人混みが苦手で、
しかも幼少期に隣のお兄さんに性的イタズラをされた事が走馬灯のように蘇り過呼吸気味になり、男の集団が怖くひとり震えていた。

 

 

 

 

 

そんな時、
俺から離れたところに居る
一人の22歳の青年が俺の目に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

その青年は……!!!

 

 

 

 

その次は又次回にお話させて頂きます。

 

 

まさか運命の出逢いが
ワンコかと思われた方ごめんなさい。

 

でもこれから先、

ムサシと、この青年が後に俺の人生と

凄く関わって来る事になるんです。

 

それは又、つぎのpart5でお話します。

 

 

因みにこの当時
俺は20~26歳くらい
体重は150㎏くらいあったかな。
あい変わらず人が怖く自分の殻に閉じ籠り、

ムサシがいたから死なないだけの生きた屍状態は変わらずでした。

 

 

 

長文にお付き合いくださり

ありがとうございました。

 

もし良ければ次の
『これが俺の生きてきた道』も引き続き見て頂ければありがたいと思います。m(_ _)m